3要素ってなんだろう~🥺
「インターネットって便利だけど、ちょっと怖い…」
そう感じたことはありませんか? 私たちの暮らしに欠かせないインターネットですが、目には見えない危険もたくさん潜んでいます。ウイルス感染、個人情報の流出、アカウントの乗っ取り…不安を感じる方もいるかもしれませんね。
でも、ご安心ください! インターネットの安全を守るための「セキュリティの考え方」には、とても大切な3つの柱があります。これを理解しておけば、より安心してネットを使えます。
この記事では、『セキュリティの3要素』について、難しい言葉を使わずに、なるべく!やさしく!解説します。
インターネットの「安全」ってどういうこと?
インターネットを安全に使うって、具体的にどういうことでしょう?
ちょっと考えてみよう👆
もしあなたが大切な手紙を友達に送るとき、途中で誰かに読まれたり、勝手に書き換えられたり、届かなかったりしたら困りますよね!
インターネットも同じで、私たちが送ったり受け取ったりする情報が、途中で悪い人に悪用されないように守られている状態が「安全」ということになります。
この「安全」を守るために、サイバーセキュリティの世界では『セキュリティの3要素』という大切な考え方があります。これは、どんなセキュリティ対策を考える上でも基本となる、まさに「土台」のようなものです。
★ここが大事★『セキュリティの3要素』!
ネットの安全を守るための3つの大切な要素は、次の通りです。
- 機密性(きみつせい)
- 完全性(かんぜんせい)
- 可用性(かようせい)
一つずつ、分かりやすく見ていきましょう。
1つ目の要素:機密性(きみつせい)
「機密性」とは、ひと言でいうと「見たい人だけが見られること」です。
あなたの個人的な情報や大切なデータが、許可されていない人には絶対にバレないように守られている状態を指します。
【日常生活での例】
- 鍵のかかった日記: あなただけが見られるように鍵をかけている日記帳と同じです。誰も勝手に開いて読むことはできません。
- 合言葉: 友達同士で秘密の合言葉を決めて、その言葉を知っている人だけが秘密基地に入れるのと同じです。
【スマホ・PCでの例】
- スマホのパスワード・指紋認証・顔認証: あなたのスマホにロックをかけて、あなた以外には中の写真やメッセージを見られないようにします。
- ネットショッピングのログイン: あなたがIDとパスワードを入力しないと、誰もあなたの購入履歴やクレジットカード情報を見ることができません。
機密性を守るために意識すること
- 複雑なパスワードを設定する: 「123456」のような簡単なパスワードは絶対にやめましょう。大文字、小文字、数字、記号を混ぜて、長めのパスワードにしてください。
- パスワードを使い回さない: 複数のサイトで同じパスワードを使うのは危険です。どれか一つがバレると、全てのアカウントが危険になります。
- SNSの公開範囲を限定する: あなたの投稿や写真が、誰にでも見られる設定になっていませんか? 「友達まで」など、限られた人だけが見られるように設定しましょう。
- お子さんや高齢者の方へ: 「大切な情報だから、人には絶対見せちゃダメだよ」「パスワードは誰にも教えちゃダメだよ」と具体的に教えてあげましょう。

2つ目の要素:完全性(かんぜんせい)
「完全性」とは、ひと言でいうと「情報が正しい状態であること」です。
あなたが送ったり保存した情報が、途中で誰かに勝手に書き換えられたり、壊されたりしていない、元のままの正しい状態であることを指します。
【日常生活での例】
- 大切な契約書: 契約書に書かれている内容が、後で誰かにこっそり書き換えられたら困りますよね。サインがあることで、その内容が正しいことが保証されます。
【スマホ・PCでの例】
- ダウンロードしたファイル: インターネットからダウンロードしたプログラムやファイルが、途中でウイルスを仕込まれていないかを確認することです。
- オンラインバンキングの送金: あなたが「1000円送金する」と操作したのに、途中で「10000円」に書き換えられて送金されてしまうようなことがないように守ることです。
- ウェブサイトの表示: あなたが見ているウェブサイトが、悪意のあるものにすり替わっていないか、内容が改ざんされていないか確認することです。
完全性を守るために意識すること
- 公式な場所からダウンロードする: アプリやソフトは、Google Playストア、App Store、公式ウェブサイトなど、信頼できる場所からのみダウンロードしましょう。
- 不審なメールの添付ファイルを開かない: 知らない人からのメールや、心当たりのない添付ファイルは、ウイルスなどが仕込まれている可能性があるので、絶対に開かないようにしましょう。
- セキュリティソフトを使う: ウイルス対策ソフトは、ファイルが書き換えられていないか、ウイルスが入り込んでいないかを常に監視してくれます。
- お子さんや高齢者の方へ: 「知らないところから変なものが来ても、絶対に開いたり触ったりしちゃダメだよ」「インターネットの情報が、いつも正しいとは限らないから気をつけてね」と具体的に教えてあげましょう。

3つ目の要素:可用性(かようせい)
「可用性」とは、ひと言でいうと「使いたいときに使えること」です。
あなたが必要なときに、必要な情報やサービスにいつでもアクセスできる状態が保たれていることを指します。
【日常生活での例】
- コンビニ: 夜中でも、急に必要なものができたときにいつでも開いていて、買い物ができること。
- 水道や電気: 蛇口をひねれば水が出る、スイッチを押せば電気がつく、という当たり前の状態。
【スマホ・PCでの例】
- ウェブサイトの閲覧: 銀行のサイトやSNSが、いつでもちゃんと表示されて、問題なく利用できることです。
- アプリの利用: スマホのアプリが、使いたいときに固まったり、エラーになったりせず、スムーズに動くことです。
- データの読み出し: パソコンに保存した写真や書類が、いつでもきちんと開いて見られる状態であることです。
可用性を守るために意識すること
- 定期的なバックアップ: 万が一、ウイルス感染や故障でデータが使えなくなったときのために、大切なデータを別の場所にコピー(バックアップ)しておきましょう。USBメモリやクラウドサービス(Googleドライブなど)を利用するのがおすすめです。
- OSやアプリの更新を怠らない: 更新をしないと、セキュリティの穴が放置されるだけでなく、システムの不具合で使えなくなるリスクも高まります。
- 電力の安定供給: 充電切れや停電でスマホやPCが使えなくなることも「可用性」が失われる状態です。常に充電を意識したり、災害時の備えをしたりすることも大切です。
- お子さんや高齢者の方へ: 「大切なデータは、もしものためにコピーしておこうね」「スマホやパソコンが使えなくなったら、困るよね。いつもちゃんと使えるように、充電したり、お手入れしたりしようね」と伝えましょう。
まとめ:3つの要素を意識して安全なネットライフを!
『セキュリティの3要素』は、一見難しそうに見えますが、私たちの日常生活や身近なスマホ・PCの利用に深く関わっていることが分かります。
これら3つの要素は、どれか一つが欠けても「安全」とは言えません。
- 機密性(見たい人だけが見られる)
- 完全性(情報が正しい状態である)
- 可用性(使いたいときに使える)
今日から、この3つの視点を意識して、スマホやPCを使ってみてください。
難しいセキュリティソフトや専門知識がなくても、この『3要素』を頭に入れておくだけで、あなたのネットリテラシー(ネットを安全に使う能力)はぐっと高まります。
安心して、賢くインターネットを楽しみましょう~~~
コメント