こんにちは、藤原龍太です。
情報セキュリティとは、情報や情報システムを、不正なアクセスや攻撃から保護することです。しかし、情報を保護するということは、どのようなことを意味するのでしょうか?実は、情報を保護するということには、7つの要素があります。それが、セキュリティの7要素です。セキュリティの7要素とは、機密性、完全性、可用性、真正性、責任追跡性、否認防止、信頼性のことです。それぞれの要素、意味と重要性について解説します。
セキュリティの3要素
前半の3要素(機密性・完全性・可用性)については、別記事でご説明しました。
真正性(Authenticity)
真正性とは、情報の発信者や受信者が本人であること、情報が正しいものであることを証明することです。
情報には、権限や責任が伴います。情報の真正性が確保されないと、なりすましや偽造などの詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性があります。真正性を守るためには、以下のような対策があります。
真正性の重要性としては、以下のようなものがあります。
責任追跡性(Accountability)
責任追跡性とは、情報の発信者や受信者が、情報に対して責任を負うこと、情報の流れや変化を記録することです。
情報には、影響や結果が伴います。情報の責任追跡性が確保されないと、不正な行為や違反行為が発生しやすくなる可能性があります。責任追跡性を守るためには、以下のような対策があります。
責任追跡性の重要性としては、以下のようなものがあります。
否認防止(Non-repudiation)
否認防止とは、情報の発信者や受信者が、情報のやり取りに関して、後から否定や拒否をできないようにすることです。
情報には、契約や約束が含まれています。情報の否認防止が確保されないと、トラブルや紛争が発生しやすくなる可能性があります。否認防止を守るためには、以下のような対策があります。
否認防止の重要性としては、以下のようなものがあります。
信頼性(Reliability)
信頼性とは、情報や情報システムが、期待通りに機能することです。
情報には、目的や要求があります。情報や情報システムが信頼性を欠くと、目的や要求を満たせない可能性があります。信頼性を守るためには、以下のような対策があります。
信頼性の重要性としては、以下のようなものがあります。
まとめ
セキュリティの7要素とは、機密性、完全性、可用性、真正性、責任追跡性、否認防止、信頼性のことです。それぞれの要素は、情報や情報システムを、不正なアクセスや攻撃から保護するために必要なものです。セキュリティの7要素を守るためには、暗号化や認証、許可などの機密性対策、ハッシュやデジタル署名、バックアップなどの完全性対策、冗長化やバランシング、リカバリなどの可用性対策、パスワードや証明書、暗号化などの真正性対策、ログや監査、サンクションなどの責任追跡性対策、デジタル署名や電子証明書、タイムスタンプなどの否認防止対策、テストや保守、改善などの信頼性対策があります。セキュリティの7要素は、個人や企業、国家の利益や安全を守るために、重要なものです。
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